連泊が環境によい、
という事実
#脱炭素
連泊が環境によい、 という事実
多彩なアクティビティに参加したり、ローカルの食堂に足を伸ばしてみる。数日にわたって滞在することで、その土地での楽しみや理解はグッと深くなります。星野リゾートでは、旅先で過ごす時間を充実させ、その土地をより深く体感できるよう、「連泊」での滞在をおすすめしてきました。どうしても移動の割合が大きくなってしまう1泊2日とくらべ、連泊は旅を豊かにする有効な手段だと考えているからです。
しかし、そんな連泊が「環境にいい」と聞いたら驚くかもしれません。実は、旅先を訪れるために、飛行機に乗り、車を走らせるといった移動が、地球環境に大きな影響を与えていることがわかりました。旅行産業におけるCO2排出量の内訳は、交通が49%、宿泊が6%。約半分が移動時に発生しているのです。
ならば、移動を減らして、連泊を推奨しよう。例えば、1年間に1泊2日の旅を10回する人が、2泊3日の旅を5回するように変われば、単純に移動の回数とCO2排出量は半分になります。
また、連泊の顧客満足度を調査したところ、1泊2日よりも2泊以上の連泊をするお客様の方が、満足度が高いことがわかりました。旅先での滞在時間が長くなり、ホテルを拠点にした周辺観光やアクティビティ、ホテル以外の飲食店を利用する機会が増えるなど、旅の充実度が上がったのだと考えています。つまり連泊はお客様の満足度を高めながら、CO2排出量の削減にも貢献できる脱炭素に向けた有効な手段だったのです。 もちろん連泊を楽しんでいただくためには、施設や体験の満足度の向上も欠かせません。沖縄の離島にある「西表島ホテル」では、地元ガイドと協力し多彩なツアーや体験をご用意するなど、滞在の魅力を高める工夫をしています。
各施設で滞在の魅力を高め、連泊推進に励んでいます