『森の空中基地 くすくすツリーハウス 』の仕掛人

星野リゾート リゾナーレ熱海

松田直子 (入社11年目)

熱海の街と相模湾を見下ろす山から大空に向かって力強く伸びる樹々。星野リゾート リゾナーレ熱海には、雄大なクスノキが生い茂る豊かな森があります。樹齢三百年を超えるクスノキには、まるで子どものころに読んだ本に出てきそうなツリーハウス。さらにその森の奥にもクスノキの枝から枝へと続く数々の空中アトラクションが待ち構えていて、大人から子どもまでこの森の中では誰でも“冒険家”に大変身!体を動かして遊ぶことはもちろん、ランチバスケットを持ってピクニックを楽しんだり、時期によって夜はバーに大変身。

遊び心満載の、森に浮かぶ秘密基地「森の空中基地 くすくす」は、
いったいどのようにして誕生し、育っているのか。
第一回目は、「森の空中基地 くすくす」の仕掛け人のひとりである、リゾナーレ熱海の松田直子の仕事を徹底取材。さらに、彼女自身の魅力にも迫りました。

ツリーハウスはどうやって生まれたの?

大人のリラックス、
非日常を提案できるアクティビティを求めて

リゾナーレ八ヶ岳でのアクティビティ・ユニットから始まった松田の仕事。4年前にリゾナーレ熱海に着任し、翌年から始まったのが放置されていた森を生かしたツリーハウスのプロジェクトでした。
「スタッフ同士で話していた願望は、ツリーハウスを世界で手がけておられる小林崇さんとの出会いで一気に現実化しました。樹齢300年という楠の存在が背中を押してくれたのです。当初はそこでどう過ごすのかというイメージが浮かばなかったのですが、小林さんとのお話で『大人がリラックスして非日常を楽しめる場所』というキーワードに行き着いて、そこからイメージが広がりました。」
→森の空中基地くすくすHP

ツリーハウスだけではなく、
森全体に人を呼べるように

ツリーハウスのある森「森の空中基地 くすくす」は構想から2年半で完成。今やリゾナーレ熱海に欠かせないスポットとなっています。松田はこの春、さらに「ツリーハウスだけではなく、森全体に人が集う」という目標をスタッフみんなで実現させた。
「遊歩道と大きなデッキが出来上がりました。デッキができて、家族連れで森を楽しめる人が増えました。そこでは挽きたてのコーヒーを飲んだり、この春は足湯をしたり、陶芸教室も行ないました。そういったアクティビティは、スタッフ一人ひとりが自分の得意分野にまつわる提案を持ち寄り、みんなで作り上げました。フラットなコミュニケーションは、星野リゾートの文化に裏付けされているものです」彼女はひときわ瞳を輝かせた。「当初は裏山同然だった森の空中基地くすくすのエリア全体に人が集うようになりました。そのことが純粋にうれしいです!」

PROFILE

リゾナーレ八ヶ岳でのアクティビティ・ユニットから仕事を開始。その後、4年前にリゾナーレ熱海に着任し、手つかずだった森を活かしたツリーハウスプロジェクトを3年前にはじめる。社会人になってからイギリスへ留学。

仕掛人を構成する要素

GAOのスタッフ「ガーな」としての活躍も

松田はキッズアクティビティクラブGAOのメンバーとして、様々なイベントの実施にも携わっています。子どもたちに覚えてもらうGAOネームは“ガーな”。
「チョコレートが好きなのと、直子の“な”も入っているので。ちょっと柔らかさを出したくて、な、だけをひらがなにしました(笑)」
親子の北壁と呼ばれているインドアボルダリングは4歳以上なら楽しめる人気のアクティビティ。「何度も来てくれている女の子が、だんだん登れるようになって、2年後に一番上まで登れたのは嬉しかったですね。ご家族の方が『この子も春から小学生で家族旅行にきづらくなるのでいい記念になりました』と言ってくださいました。日常、忙しくて、親御さんはしっかりお子さんと向き合う機会のない方もいらっしゃる。『うちの子、こんなことまでできるんだ!』と成長を再確認しておられる姿を見ると、本当に何かお手伝いできている気がしてうれしい。GAOスタッフとして、子どもたちにとって、親でも先生でもない、仲間のなかの頼れる先輩みたいな存在でいたいです」

同僚
新井聡

アイデアのホームラン・バッターです!

発想力がすごいんです。僕自身は現実的に論理で積み上げるタイプなんですが、松田さんはそこをすこーんと超えていくようなホームランみたいなアイデアを出せる人。
普段はアクティビティ・ユニットでがんばっていますが、本気モードに入ったときのお客様への接客、サービスの仕方は素晴らしいなと思います。お客様との距離の取り方がうまいんですね。地域の魅力もよくわかっていて、みんなを楽しませることを考えてくれています。

総支配人
中瀬勝之

やると決めたらやってくれる人

松田さんのいいところは、まず明るくて元気なところ。
そして何よりも、やると決めたことは最後までやりきるところがいいですね。その一方で、女性ならではのこまやかな気遣いもしてくれます。キャンプなど野外活動の知識も豊富で、熱海の魅力も研究しています。
ぜひ皆さん、彼女に話しかけてくださいね。

仕掛人に聞いてみました

Q

子どもと接するのが
上手なのはどうしてですか。

小学生〜大学生まで、ラボという芝居のモチーフを使って英語を学ぶような活動をしていました。小さな子どもとのキッズキャンプもあって子どもたちの世話をしたり。リゾナーレ八ヶ岳でも、ファミリー向けのアクティビティ企画やナーサリーの仕事をしていました。

Q

社会人になって
イギリス留学したのはなぜですか?

アウトプットし尽くしたので、いろんなものをインプットしたかったんです。イギリスで目に触れるものは「これはアクティビティになるか」と考えている自分がいて、やっぱり私、星野リゾートで働くのが向いているんだなあと思いました(笑)。

Q

熱海エリアで、あまり人には教えたくない
とっておきのスポットはありますか?

リゾナーレ熱海から車で20分ほど上がった「十国峠」というところです。天気の良い日は相模湾、駿河湾、富士山と360度視界が開けた絶景が楽しめます。毎年1月1日のご来光ツアーで初日の出と茜富士を見るのが楽しみです。

Q

あなたが今気になっている
仕掛人/サービスや企画/商品は?

里山十帖とそのクリエイティブディレクターの岩佐十良さん。最近読んでいる本の中で、「宿はライフスタイルのショールームである」、「リアルメディアとしての宿泊施設」という考え方がでてきましたが、星野リゾートの魅力づくりとリンクする部分が多く、興味深く読み進めています。

仕掛人にとって"旅"とは

Q

今まで行った旅先で一番好きな場所は?

イギリスのコッツウォルズ地方です。
絵本のような小さな村々と豊かな自然が素晴らしい!

Q

どんな時に旅に出ようと思いますか?

リラックスしたいときや、アウトプット過多で新しい刺激や知識をインプットしたいと思ったときです。

Q

どんなスタイルの旅が好きですか?

あまり目的を決めず、現地に向かう途中や着いてからスケジュールを立てます。その土地の生活感を感じられるような旅が好きです。

Q

旅先に必ずもっていくものは?

電子書籍と指圧棒。電子書籍だと何冊も持っていくことができて嬉しいです!

これからやりたいことはなんですか?


文:森 綾、撮影:ヒダキ トモコ、イラスト:山田 だり

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