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日光の蕎麦を楽しむならここ!観光途中に立ち寄りたい、蕎麦の名店9選

蕎麦の名産地・日光。その土地柄ゆえ、日光では100店舗を超えるそば屋さんがあります。多くのお店で使われる日光の蕎麦の実は、昼夜の気温差の激しい山間部で発生する朝霧と夕霧によって香り高く育った最高級の品質。その上質な味を求めて、日光や周辺地域にある名店へ県外から足を運ぶ人も多くいます。今回は、風味豊かな蕎麦を味わえる名店をご紹介します。

地産地消にこだわった絶品そば

「ゆば(湯波)そば(冷)」1,500円。大盛りはプラス300円。白髪ネギや自家栽培のワサビを添えて
「ゆば(湯波)そば(冷)」1,500円。大盛りはプラス300円。白髪ネギや自家栽培のワサビを添えて

日光市の南端にある集落、南小来川エリアにある蕎麦店。地産地消をモットーに、食材にこだわっています。蕎麦は小来川産を基本に、日光産の蕎麦の実を自家製粉して作ったもので、香り高く、ほどよいコシ。するりとのど越しもよく、やや濃い口のつゆとの相性もぴったりです。
メニューは十割そばをはじめ、季節の蕎麦など常時5~6品を味わえます。中でもおすすめは、「ゆば(湯波)そば」。汲みあげ湯波のとろけるような食感を楽しめる他、それを何層も重ねて揚げた天ぷらをトッピングしてあり、サクッと軽い歯触りの衣とふっくらした湯波のコンビネーションが格別です。

ご当地サポーターコメント
湯葉の天ぷらは、ふわふわで最高です!お店からは川が流れる景色も堪能できます。

小来川の自然をモチーフにした、手触りの優しい器

この店の建物は、樹齢約80年の地元の杉で作ったログハウス。店内は天井が高く、開放感たっぷりで、大きくとったガラス窓からは周囲の山々や目の前に流れる黒川の清流を望めます。カワセミやオオタカといった野鳥が訪れることもあり、毎年ゴールデンウィーク明け頃にはヤマフジの大木が薄紫色の花を咲かせます。
そんな小来川の自然をモチーフにした器も、とても素敵です。栃木県・益子焼の陶芸家が手がけたもので、店名になっているツル植物のサンキライ(山帰来)や黒川の流れ、川の対岸に広がる樹林を描いてあります。

小来川 山帰来(おころがわ さんきらい)
  • URLhttp://www.t-upc.com/sankirai
  • 住所栃木県日光市南小来川395-1 MAP
  • アクセスJR今市駅または東武鉄道下今市駅から車で約20分
  • 営業時間11:00~15:00(L.O.14:30)
  • 定休日火曜(冬期は火・水曜)
  • TEL0288-63-2121
  • 駐車場無料
  • メモ平日のみ予約可、カード不可、店内禁煙

そば通もうなる十割そばを食べ比べ

十割2種盛り蕎麦 1,300円
十割2種盛り蕎麦 1,300円

全国各地から厳選した玄そばを一粒一粒より分けて自家製粉し、つなぎ粉や打ち粉も国産にこだわった細打ちの蕎麦は、二八そばと十割そばを用意。二八そばは、蕎麦の香り高い「田舎」と、のど越しの良い「丸抜」の2種類から選べます。十割そばは、雑味がなくみずみずしさがたまらない味わいで、そば通もうなるほど。特に平日限定の「十割2種盛り蕎麦」は、2つの産地から採れた玄そばを、十割そばとして食べ比べできるお得感もあり、人気メニューに。
わさびは信州安曇野産を使用。ツンと鼻に抜ける適度な辛さと甘みが蕎麦の風味を引き立てています。
挽きたてのそば粉は湿度や温度を一定に保てるよう管理しており、いつでも新そば同様の蕎麦を楽しめます。

ご当地サポーターコメント
厳選された良質な玄そばを使っているので、蕎麦は淡い緑がかった色をしています。噛みしめるとほんのり甘味が。

ゆったり座れる掘りごたつや座敷席を用意

金曜日と土曜日は夜も営業
金曜日と土曜日は夜も営業

店内は、カウンターやテーブル席、掘りごたつ、座敷席を用意。2人分の席でも大き目のテーブルを使っているので、ゆったりとくつろげます。
口コミで評判が広がり県外から訪れるファンも多く、営業時間が短いので時間に余裕を持って訪れるのがおすすめです。

玄蕎麦河童

郷土の食材を楽しむ二八そば

日光ひたしそば 1,150円
日光ひたしそば 1,150円

塩原温泉の玄関口、上三依(かみみより)にある名店「上三依きすげの郷」が、3年前に道の駅「日光街道ニコニコ本陣」内に出店。「夏そば」「日光あおい蕎麦」「日光夏秋彼岸そば」「氷温完熟そば」など、季節で異なる日光ブランドのそば粉と地元上三依の湧き水を使った、つなぎ(小麦粉)2割とそば粉8割の手打ち二八そばがいただけます。コシが強くのど越しが良いのが特徴です。

人気のメニューは、温かいつゆに冷たい蕎麦やかき揚げを浸して食べる「日光ひたしそば」。薬味の他、とろろや温泉たまごなどもついており、様々な味わいで蕎麦を堪能できます。

他にも、真っ黒な炭そばと普通の蕎麦を盛り合わせた「炭そば合わせ」。郷土の味「ちたけそば」、熊汁でいただく「熊せいろそば」など一風変わった蕎麦もおすすめです。

ご当地サポーターコメント
メニューは定番ものから、「ゆば」や「ちたけ」など、郷土色豊かなものまで多彩です。日光名物の蕎麦が、気軽に食べられます。

休憩所としてもおすすめ

熊の皮が飾られた店内
熊の皮が飾られた店内

道の駅とあって、店内は広々とした空間。大きいテーブルのある座敷席は、ゆったりとくつろげます。また、壁に飾られた熊の皮は見どころの一つ。写真も飾られており、訪れる人を楽しませてくれます。お土産コーナーでは、日光ならではの商品を豊富に取り揃えてお買い物も済ませられます。

きすげの郷 蕎粋庵
  • URLhttp://www.kisuge-soba.com/
  • 住所栃木県日光市今市733-1 MAP
  • アクセス東武鉄道下今市駅から徒歩約5分
  • 営業時間11:00~19:00(L.O.18:30)※無くなり次第終了
  • 定休日第3火曜
  • TEL0288-25-5778
  • 駐車場無料

日光杉並木沿いの古民家で蕎麦を満喫

天ざるそば 1,290円
天ざるそば 1,290円

緑豊かな日光杉並木公園の敷地内にある「報徳庵」では、自家製分のそば粉を使った二八そばがいただけます。細くてコシのある蕎麦は、のど越しも良く、口に運ぶたびに蕎麦の香りが広がります。さらに「天ざるそば」なら、旬の野菜が5種類ほど楽しめるサクサクの天ぷらがついており、ボリュームもたっぷりです。

「報徳庵」の蕎麦に魅了されたほとんどの常連客は、お店に訪れると、持ち帰りの蕎麦も一緒に注文するのが定番に。食べ終えた後もすぐに食べたくなる、そんなくせになるおいしさです。

開放的な縁側で食事ができる

日光にゆかりのある二宮尊徳(二宮金次郎)が考案した報徳仕法農家の古民家を復元した建物は、風情豊か。特等席の縁側に座り、新緑や紅葉など、四季に彩られた光景を眺めながら蕎麦を楽しむ幸せ。そのゆるやかなひとときに心が満たされます。

ご当地サポーターコメント
蕎麦は、コシがしっかりと感じられる細打ちです。縁側で食べる蕎麦は格別!食後に杉並木公園を散歩するのもおすすめです。
報徳庵

歴史ある蕎麦の地で味わう本格そば

三合打 1,400円
三合打 1,400円

一日の気温の差が大きく、朝霧や夕霧がたち込める長畑地区は、そば作りに最適の土地と言われ、江戸時代から最高級の蕎麦が作られてきました。蕎麦の畑に囲まれたこちらの店も、地元の玄そばを使い、「もりそば」「かけそば」「ざるそば」だけを出すこだわりぶり。その日に使う分を午前中に製粉したそば粉で、挽きたて、打ちたて、茹でたての「三たて」で提供することを長年守り続けています。細めに切られた蕎麦は、ふわっと香ばしさが広がりのど越しも抜群。冷たいそばつゆとシャキシャキのネギが、蕎麦のみずみずしさを一層引き立てます。

ご当地サポーターコメント
メニューは蕎麦のみで、天ぷらなどの持ち込みができます。冬季はけんちん汁を味わえます。

のどかな一軒家で味わう「三たて」のそば

秋は蕎麦の白い花と黄金の稲に囲まれる
秋は蕎麦の白い花と黄金の稲に囲まれる

長畑地区では、昔から主婦が家族のために蕎麦を打っていました。約30年前、この店がオープンするときには地元の方々がそれぞれの家庭で受け継いできた技を持ちより、研究を重ねたそうです。現在のスタイルは、蕎麦の実の殻も一緒に挽く「挽きぐるみ」の七割そば。そば湯も濃いめで、余韻を最後まで楽しめます。また一合から一升まで、食べたい量で蕎麦を注文できるのも特徴で、三合打は女性二人にぴったりのボリュームです。

三たてそば 長畑庵(さんたてそば ながはたあん)

蕎麦と甘味どちらもおいしい人気店

もりそば(750円)
もりそば(750円)

栃木県道279号大桑大沢線沿いにある「草允 わらび野」は、「打ちたてゆでたてたべさせたくて」の看板が目印です。大室ダムに隣接しているため、水辺を眺めながら食事ができる抜群のロケーションも人気です。
甘味も楽しめるそば屋としても有名で、人気メニューは「もりそば」と「あんみつ」。
地元日光市大室産の玄そばを毎朝石臼で自家製粉し、湧水を使用して蕎麦の風味が引き立つ二八そばに仕上げています。

「あんみつ」は、湧水を使って作られた寒天と、店内で練り上げたこしあんが合わさり、なめらかな食感がおいしいと評判です。

ご当地サポーターコメント
平日限定30食ランチは開店前から行列ができる人気メニュー。出し巻き玉子+月替わりの野菜プレート+蕎麦+あんみつもしくは珈琲で1,350円と大満足なセットです。

解放的なカウンター席

カウンター席からは大きな窓越しに大室ダムが広がっています。
日光連山の伏流水を水源とし農業用水用に作られたダムで、周囲の木立が四季折々に変化する眺めも楽しみです。
夜のメニューは、蕎麦の他、日本酒やワインなどのアルコール類、ピクルスやサラダ、アヒージョなどお酒に合うメニューも提供しています。

野菜は地元の直売所から仕入れたものを使い、地下水で育った野菜や蕎麦など、地産にこだわった料理が人気となっています。

ご当地サポーターコメント
並ぶ事も多い人気店ですが、天気がいい日は待ち時間にダムの周辺を散歩するのも気持ちがいいです。
草允(そういん) わらび野
  • URLhttp://nikko-warabino.wixsite.com/warabino
  • 住所栃木県日光市大室2009-1 MAP
  • アクセスJR下野大沢駅から車で約5分、宇都宮日光道路大沢ICから車で約5分
  • 営業時間11:30~15:30(L.O. 15:00)、18:00~21:00(L.O. 20:00)夜の部は蕎麦が無くなり次第終了
  • 定休日水曜、第2・4木曜(祝日の場合は翌日)
    夜の営業は金〜日曜、祝日
  • TEL0288-23-8022
  • 駐車場無料

行列必至、愛情たっぷりの田舎そば

湧くわくセット(850円)
湧くわくセット(850円)

田園風景の中に佇む「水無湧水庵」は、水無地区で栽培される蕎麦の実と日光のおいしい水で作る蕎麦に行列ができる人気店。村おこしの有志が集まり運営している、まさに地元の愛情あふれるそば店です。細切りでコシが強い田舎そばは、蕎麦特有の香りが口の中で広がる味わい深い一品。好評の「かきあげ」と「天婦羅盛合せ」を選ぶと、ボリューム満点です。
直径約20cmのかき揚げは、地産の野菜をふんだんに使い、パリっとした食感と野菜の甘みが絶妙です。
店内で作られた「生そば」、「めんつゆ」はテイクアウトも可能です。

ご当地サポーターコメント
蕎麦もおいしいですが、天ぷらもおいしいです!450円の天ぷらの盛り合わせのボリュームにも驚きますが、100円のかき揚げも大きくてサクサクでおすすめです!

温もりのある店内とおいしさの秘密

店内は座敷とテーブル席があり、落ち着いたくつろぎ空間。

店名の通り、こんこんと湧く水があり、流れ出す清流にはヤマメやニジマス、コイが泳ぎ、ミズバショウやアヤメが咲きます。
店舗の裏手にはわさび田があり、水温が14℃に保たれています。5分ほどで周遊できるので、待ち時間などで散歩に行くことも可能です。

水無湧水庵
  • URLhttps://www.mizunashiyuusuian.com/
  • 住所栃木県日光市水無309 MAP
  • アクセスJR下野大沢駅から車で約6分
  • バスアクセスJR宇都宮駅からバス乗車、「上水無」下車徒歩約6分
  • 営業時間11:00~15:00
  • 定休日無休(臨時休業あり)
  • TEL0288-526-3355
  • 駐車場無料

旬野菜の天ぷらと蕎麦がおいしい山間のそば店

平日限定の「もりそば+ミニ天ぷら盛り」(800円)
平日限定の「もりそば+ミニ天ぷら盛り」(800円)

川治温泉郷から霧降高原へと抜ける山間の道に佇む「そば処ひなた」は、遠くから足を運ぶ方も多い人気のそば店です。
新鮮な採れたて野菜を使った天ぷらは揚げたてでサクサク。相性の良い抹茶塩でいただきます。

ご当地サポーターコメント
蕎麦はもちろん、地元の野菜をカラッと揚げた天ぷらもおいしいです。抹茶塩でいただけるのが嬉しい!

人気の秘密は「玄蕎麦」

玄蕎麦(そばの実)
玄蕎麦(そばの実)

会津産の「玄蕎麦」を使用し、実から店内で挽いている自家製粉。粗びきの玄蕎麦で練られ、香り高くコシがある細切りの蕎麦に仕上がっています。
日向(ひなた)地区で運営しているお店で、地元の主婦たちがそば名人に指導を受け、研究を重ねて十数年。挽きたて、打ちたて、茹でたてを守る味わい深い蕎麦です。

店内には四方から光が差し込み、壁には周辺の観光スポットやパワースポットなどが写真と共に紹介されています。気になるスポットを聞いてみるのも楽しい出会いです。

そば処 ひなた
  • 住所栃木県日光市日向610-1 MAP
  • アクセス野岩鉄道川治温泉駅から車で約11分
  • バスアクセス東武鉄道鬼怒川温泉駅からバス乗車、「野尻入口」下車すぐ
  • 営業時間11:30~14:00
  • 定休日不定休(主に水曜) ※1月~3月は休業
  • TEL0288-97-1557
  • 駐車場無料

里山の古民家で味わう香り高い手打ちそば

のどかな里山の風景に囲まれ、懐かしさと風情ある空間が特徴のそば屋です。
古民家を改装した店内は畳敷きで囲炉裏もあり居心地の良いくつろぎ空間が広がっています。

おすすめは「小休止すぺしゃる」。蕎麦に山菜の天ぷら、ゆば刺し、麦とろごはんが付いたボリュームあるセット。日光連山からの伏流水を使った手打ちそばは、粗挽きで香りが高く大人気です。蕎麦は味を変えないため店主が打った分だけの売り切りなので、お昼過ぎに行く場合は電話予約がおすすめです。

ご当地サポーターコメント
のど越しが良い蕎麦です。まいたけの天ぷらもおいしいです!店内はとても温かい雰囲気で、いたるところに骨董品が置かれています。

情緒あふれる店内で「のうか流」を楽しむ

冬に活躍する囲炉裏
冬に活躍する囲炉裏

夏に採れる「ちたけ」という香り高く風味豊かなキノコを使った「ちたけのせいろそば」もおすすめ。「ちたけ」は栃木県の郷土料理食材の1つで、出汁の風味を楽しむのが 「小休止のうか流」。
「まいたけの天ぷら」や春には「山菜の天ぷら」も人気の一品です。

小休止 のうか
  • 住所栃木県日光市小林71 MAP
  • アクセス東北道上河内スマートICから車で約20分
  • 営業時間11:00~売り切れ次第終了
  • 定休日木曜、第1日曜
  • TEL050-5887-3207
  • 駐車場無料
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